福岡・筑後地方を代表する郷土料理「エツの南蛮漬け」が、株式会社ほるぷ出版より2026年3月発行予定の児童書『伝えたい 日本の郷土料理』第3巻「漬ける」に掲載されました。魚政の料理写真をご使用いただき、地域に受け継がれてきた食文化の魅力を、未来を担う子どもたちへ届ける機会をいただけたことを大変うれしく思っております。
福岡の郷土料理「エツの南蛮漬け」が児童書に掲載されました
今回掲載された書籍は、全国の小学校図書館向けに制作される児童書です。日本各地に根づく郷土料理を、「煮る」「焼く」「漬ける」「蒸す・揚げる」という調理法の切り口から紹介し、その背景にある地域の風土や歴史、暮らしの知恵まで伝える内容となっています。
その中で福岡の郷土料理として「エツの南蛮漬け」を取り上げていただけたことは、私たちにとって大きな喜びです。郷土料理は、ただ昔からある料理ではなく、その土地に生きる人々の工夫や営みが形になったもの。魚政としても、この一皿に込められた地域の価値を、より多くの方に知っていただける機会になればと願っています。
ほるぷ出版の児童書だからこそ、届ける意味がある
今回書籍を発行されるほるぷ出版様は、学校図書館向けの児童書を数多く手がけてこられた出版社です。子どもたちの学びや探究心を育てる本づくりに力を入れられており、食文化を通して地域を知るという今回の企画にも、その姿勢が感じられます。
単なるレシピ紹介ではなく、「なぜその料理がその土地で生まれたのか」「なぜその調理法が受け継がれてきたのか」といった背景まで伝える内容であることも、私たちが大きな意義を感じた理由のひとつです。地域の食文化を未来へつなぐという点で、魚政の想いとも重なる企画だと感じています。
エツとは?筑後の初夏を知らせる特別な魚
エツは、有明海へ注ぐ筑後川流域で古くから親しまれてきた、福岡を代表する季節の魚です。初夏から夏にかけて旬を迎え、地域では「この季節が来た」と感じさせてくれる、まさに旬の風物詩のような存在です。
見た目の珍しさだけでなく、食材としての個性も豊かで、丁寧に扱うことで上品な旨みを楽しむことができます。地域ならではの魚を、その地域ならではの食べ方で味わう。そこに郷土料理ならではの魅力があります。
→ 福岡・久留米の旬を味わう「エツ」特集記事を見る
エツの南蛮漬けは、地域の知恵が詰まった郷土料理
エツの南蛮漬けは、揚げたエツを野菜とともに漬け込み、さっぱりと仕上げる郷土料理です。暑い時期にも食べやすく、保存の工夫と美味しさの工夫が両立した一皿として、長く親しまれてきました。
郷土料理の魅力は、豪華さだけではありません。身近な素材を、その土地の気候や暮らしに合わせて美味しくいただく知恵にあります。エツの南蛮漬けもまた、筑後の風土の中で育まれてきた“生きる知恵”のひとつだと感じています。
魚政が大切にしているのは、郷土料理を“今の美味しさ”で届けること
エツは小骨が多く、素材の持ち味を活かすためには、丁寧な下処理と調理の技術が欠かせません。だからこそ、ただ料理名だけを受け継ぐのではなく、きちんと美味しく仕上げてお届けすることが何より大切だと魚政は考えています。
エツの下処理や調理の工夫については、「幻の魚『エツ』と魚政のエツ料理」の記事でもご紹介しています。骨切りなどの工程を通して、より美味しくお召し上がりいただくための工夫を重ねています。
地域の食文化を、これからも次の世代へ
今回の掲載は、魚政にとって単なる掲載のお知らせではありません。筑後に受け継がれてきた食文化の価値を、あらためて見つめ直し、それを次の世代へ伝えていく大切さを感じる出来事でした。
地域の風土が育てた食材があり、それを美味しくいただくための知恵があり、そこに人の暮らしが重なって郷土料理は受け継がれてきました。魚政はこれからも、この土地ならではの美味しさと、その背景にある物語を、食を通して丁寧にお届けしてまいります。
よくあるご質問
エツとはどんな魚ですか?
エツは、有明海へ注ぐ筑後川流域で親しまれてきた季節の魚です。福岡・筑後の初夏を代表する存在として知られています。
エツの南蛮漬けはどんな料理ですか?
揚げたエツを野菜とともに漬け込み、さっぱりと仕上げる郷土料理です。暑い季節にも食べやすく、地域の知恵が詰まった一皿です。
今回掲載された書籍はどんな本ですか?
ほるぷ出版様による、全国の小学校図書館向け児童書『伝えたい 日本の郷土料理』第3巻「漬ける」です。
魚政では郷土料理をどのように考えていますか?
郷土料理を、昔ながらの料理として残すだけでなく、今の時代にも美味しく喜んでいただける形で届けることが大切だと考えています。
